草津駅をびわ湖側に降りて、ロータリーをはさんで目の前にあるのがホテルボストンプラザ草津。
レンガ造りの建物で、アメリカントラディショナルを基調としたシティホテルだ。今回紹介するリバティーは、そのホテルのノースウィング棟の一階にあるレストラン。
開放感あふれる吹き抜けと、部屋の中に樹木が枝を広げるスペース、そして、アメリカン調のインテリアや壁にかかる数々の絵画がどこかぬくもりを与えてくれる。

訪れたのは、平日のちょうどお昼時の12時半くらい。並んで待っている人はいなかったけれど、レストランの中はすでにたくさんのお客さんで賑わっていた。
ご近所さん同士のようなグループから、カップル、学生、さらに一人で来ている常連さんのような方も見かける。ホテルランチとはいえ、敷居は高くなく、アットホーム感のようなものを感じであふれている。

お店の人にうかがうと、ここのレストランのおすすめは、ボストンをイメージしたアーリーアメリカンイメージが特徴なだけに、クラッカーを絡めて食べる、クラムチャウダーだとのこと。
ただ、今回、私がいただいたのはトリコロールランチ。その名前の通り、メインディッシュが３種類もあって、三段重ねのスタンドに乗って運ばれてくると、思わず一人で拍手。
魚介類もお肉も少しずつ食べることができるのが嬉しい。そして、サラダバーとスープ、コーヒー、紅茶がセルフサービスなのはランチの特権。最後に、デザートプレートとホット紅茶がついていて、大満足。
その紅茶がまたとても美味しく、有名な紅茶専門店、ムレスナティーのフレーバーティーが好きなだけ飲めるのは驚き。ぜんぶ食べ終わってふと、窓の外を見ると、われながら、ちょっと素敵な午後の時間を過ごしているなぁ、と。

さて、最後にこのレストランに足を運んだ人に、絶対に見て欲しいものがあるのです―それが、当ホテル自慢のケネディコレクション。
そう、現在のキャロライン・ケネディ駐日アメリカ大使のお父様である、第３５代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ氏にまつわるコレクションの数々が、ホテル二階に飾られているのです。

まず、案内してもらったケネディ大統領等身大の蝋人形に、びっくり！　コレクションは大統領の写った写真や、大統領就任時の宣誓文書などが額に収めて飾られている。こんなコレクションが出来上がったのも、
若き日にアメリカ留学の経験があるホテルの現社長さんが、ケネディのことが大好きだったからだとか。

そして、コレクションのほとんどは、ホテルの新館ができる前に、社員7名ぐらいでアメリカへ行き、現地で調達されたものだそうで、
額は、一枚一枚似合うものを厳選して日本で選び、ていねいに飾ったのだそう。

左/びっくりのケネディ大統領等身大の蝋人形｜右/アメリカンヒーローたちの人形コレクションも

さらに付け加えれば、この草津駅前一帯を、ボストンスクエアと呼んでいるそうで、周りのお店やホテル内のテナントさんにお願いをして、
けばけばしい色をあまり使わないようにしているのだとか。いつの日か、本当のボストンに負けないくらいのステキな町になることを期待しています！