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ものづくり

2014 / 08 / 27

KIKOF

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KIKOF写真01

伝統工芸―この言葉を見たり聞いたりすると、思わず、いずまいを正してしまいそうな気がする。
でも本当は、「昔から長く続いた工芸技術で作られた製品」くらいに考えればよいのかもしれない。
だから、伝統工芸がけっしてお勉強の世界にならないよう、そして、今の人たちの生活にぴったりなじむように、そうした思いから生まれたのが、今回のマザーレイクプロダクツ「KIKOF(キコフ)」。

企画とデザイン、そして「KIKOF」ブランドの命名は、今、デザイン界で大注目のキギ?植原亮輔さん、渡邊良重さんのお二人。きっかけのひとつは、
私たちの目指すマザーレイクの世界と、キギのお二人のデザインがぴったりだったこと。洗練された透明感があって、ちょっとメルヘンで、
そんなお二人によるデザインの器やテーブルでもって、晴れた日の湖畔でランチでもいただけたら、といった思いからだった。

左|植原亮輔さん(キギ) / 中|渡邊良重さん(キギ) / 右|今井智一さん(丸磁製陶)左|植原亮輔さん(キギ) / 中|渡邊良重さん(キギ) / 右|今井智一さん(丸磁製陶)

もうひとつの理由は、もう何度も来てもらったのだけれど、植原さん、渡邊さんのお二人とも、滋賀、そして琵琶湖の大ファンだということ。
ブランド名の「KIKOF」も、器湖(キコ)+FUTUREやFREEなどの頭文字のF。お二人にとって琵琶湖は、大自然の空間と、過去から未来をつつむ日本の大きな器だそう。
そして、器に刻まれている「670.25」の数字は、びわ湖の面積(670.25平方km)を表している。

その「KIKOF」ブランドの第一弾プロダクツとして完成したのが、今回の信楽焼の器。
見た感じ、「えっ、これがほんとうに信楽焼?」と思わずさけんでしまいそうな斬新なデザイン。しかもその厚さはおよそ3ミリという、陶器の世界では、
ほとんど極限に近い薄さに仕上げられている。そのため、お皿もピッチャーも、手にした人たちはみんな、その軽さにビックリ。
そして、それぞれのカラーバリエーションも、びわ湖の朝、昼、夕の湖面の色を模した、Morning blue、Noon white、Sunset pinkと豊富。

KIKOF写真01

こうしたキギのデザインを、試行錯誤を重ねながら、とうとう実現まで導いてくれたのが、信楽焼窯元「丸磁製陶」の今井智一さん。
とくに今井さんが苦労したのが、これまでの信楽焼の世界ではありえなかったような形状と薄さを実現するための型づくりの作業だったそう。

マザーレイクプロダクツ「KIKOF」は、この秋に向けて、さらにイスやテーブルのインテリア、ランチョンマット、クッションなど、いろいろな種類の商品展開も計画中。

琵琶湖の大自然とキギのお二人による、ぴったりと息のあった新しいデザインムーブメントの風が、この滋賀の地から全国に向けて吹き始めた。

*信楽焼き「KIKOF」のお求めは、下記「KIKOF」サイトでご購入ください。
http://www.kikof.jp/