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旅歩き

2014 / 08 / 16

なぎさ公園

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なぎさ公園

なぎさ公園

なぎさ公園といっても、どこからどこまでと、はっきり言うのはとてもむつかしい。
また、それくらい広い公園と言ってもよいのかもしれない。観光ガイドによれば、
浜大津から近江大橋までの湖岸一帯とあるので、地図で見てみると、やっぱり広い。
というか、浜大津から、大津、そして膳所(ぜぜ)あたりの琵琶湖岸を、ずーっと筆でなぞったような長さなのだ。

とりあえず、出発!ということで、京阪線の浜大津駅で降りてみる。
浜大津アーカス、そして琵琶湖ホテルのそばを通りながら、なんとなく公園らしき整備された緑の一帯が見えてきた。
でも、まあここは、ふつうの公園という感じかな。

浜大津付近のなぎさ公園。港の向こうには、たくさんの船が停泊している。浜大津付近のなぎさ公園。港の向こうには、たくさんの船が停泊している。

公園の芝生でボール遊びなんかする親子をかたわらに見ながら、しばらく歩いていくと、
なんだかお城みたいな建物が見えてきた。そういえば、ふだん湖岸沿いの道路をクルマで走っていると、
いつも気になるのがこの建物。初めて見る人は誰もが、「この建物は何?」と、たずねたくなる不思議なカタチ。
お城を二つくっつけたような、それでいてぽっかり湖に浮かんでいるので、ますます気になってしまう。―お教えします、
この建物の名前は、琵琶湖文化館。かつては、滋賀県の仏教美術の美術館として利用されていたらしいけれど、
老朽化や耐震性の問題があって、今は一般には公開されていない。でも、近づくとますます、気をそそられる、ちょっとヘンテコリンな空間なのです。

右手前の建物がびわこ文化館。なんとも不思議な建物右手前の建物がびわこ文化館。なんとも不思議な建物

なぎさ公園の特徴は、湖岸の緑に加えて、水に手がふれられる親水公園になっていること。
きれいに組まれた石段を湖面に降りていくと、もう、そこは水面。たくさんのカップルや親子づれが、みずうみを楽しんでいます。

そして、石段の先には、ところどころに釣竿をたれる人の姿も。そのうち、大きく釣り棹がしなって、
上がってきました。大きい?!見事なブラックバス。思わず、駆け寄って見せてもらうことに。大きさを測ると、
なんと42センチの大物。「これは大きな方ですね」と、思わず顔がほころぶ釣り人。ハイ、ブラックバスといっしょに記念撮影。

左 / 文字通り、なぎさを楽しめる公園なのです。|右 / 42センチの大物ブラックバス左 / 文字通り、なぎさを楽しめる公園なのです。|右 / 42センチの大物ブラックバス

そしてやがて、広い芝生の気持のよい空間が広がってきた。そこは、このサイトでも紹介した「なぎさWARMS」など、
おしゃれなカフェやレストランが並ぶ一帯。時間が早いせいで、テラス席にもまだお客さんは見えないけれど、
おそらくお昼近くには、満員になりそうな気配。その向こうに見えるのが、びわこホール。オペラやクラシックのコンサートでご存じのところ。
湖側から見る建物もデザインが凝っていて、いつもとは違う表情が見られます。

ステキなレストランやカフェが並ぶ一帯。その向こうの建物が、びわこホール。ステキなレストランやカフェが並ぶ一帯。その向こうの建物が、びわこホール。

気がついてみると、道路側の樹木も立派な大きな木が茂ってきて、正面に比叡山、
右手には遠く比良の山並みがうっすらと見えるあたりに。湖岸道路をはさんで大きな建物が並び始め、
モダンなホテルやマンションが続いて、ちょっと海外のリゾート地でも散策しているような気分になってきました・・・。

ちょうどこの辺りは、JR膳所駅から湖側に下ってきたところだと思うけれど、近くには、
大きなショッピングセンターもあったはずだし、たぶん駅まで歩いてもそんなに距離はないはず。京都も近いし、
もちろん目の前は、びわ湖の大自然が広がる。そんなことを考えていると、ひょっとして、ここは、
日本でもめったにない、暮らすには最高のところなのでは、と思ってしまう。

遠くに、高くそびえるプリンスホテルの建物が見えてきました。ということは、近江大橋までは、
まだまだ距離があります。なぎさ公園って、ほんとうに広くて、そして、すばらしい空間。絶対にオススメデス。
晴れた、季節のよいときにピクニックに来れば、きっと最高のひとときを過ごせます。

左 / みずうみには、遠く遊覧船ミシガンの姿が|右 / 高くそびえるホテルのビル左 / みずうみには、遠く遊覧船ミシガンの姿が|右 / 高くそびえるホテルのビル