パティスリー・ミア
パティスリー・ミア
パティスリーとは、小麦粉を使ったケーキやクッキーのこと。でも、ミアって何だろう。実は、ここのパティシエールの名前が、美愛(みあ)さんなのだ。
川端美愛さんは、東京のお菓子屋さんで三年間修行した後、2004年7月、夫の健夫さんといっしょに、ここにお店を開いた。お店は、木工作家である建夫さんの作っているインテリアや雑貨のギャラリーも兼ねている。
新名神高速道路の甲南インターチェンジで降りてすぐのところに、昔の農学校の校舎を改装した、かわら屋根の建物がある。もしそばに小さな運動場でもあれば、なんとなく村の分校みたいな建物だ。
でも、中に入るとびっくり。けっこう広いし、とってもステキなつくり。それもそのはず、インテリアは全部、夫の健夫さんの手作りの家具なのだ。今、削り出されたばかりの感じのイスやテーブルからは、やさしい木の香りもしてきそう。
もちろん、出てくる木の器も、ランチプレートも、スプーンも、フォークもみんな健夫さんの手づくり。フロアーからは、美愛さんがケーキづくりをしているキッチンも見渡せる。そして、カフェスペースの真ん中には、おしそうなケーキやクッキーがどっさり。思わず、「ぜーんぶ、ハコに詰めてください」と言い出したくなる。
ランチやお茶をいただいた後、もし、気にったスプーンやお皿があったら、お家に買って帰るのも楽しい。「使い込んで、こんな色になりました」って、家からわざわざ持ってきてくれるお客さんもいるのだそう。
お店には、美愛さんが手作りしたブルーベリーやイチゴなどのコンフィチュールも並んでいる。ちょっとおとぎ話のような雰囲気と、川端さんご夫婦のあたたかい空気につつまれた、ほんとうにステキなお店だ。