検索アイコン

エッサイ

2013 / 05 / 03

ドリームマーケティング

ドリームマーケティング

朝方、うとうとしていたら、夢の夢を見た。変な言い方になってしまったが、まだ寝ていたのか、
もうちゃんと起きていたのか、はっきりしない時間帯に、こんなことを夢の中で真剣に考えていたのだ。

ぼんやり頭で考えたことだから、これから言うことは、信頼に足りることかどうか、ご注意を。
―今この国に(ちょっと大げさかな)、そして、最近のビジネスシーンに一番足らないものは、夢だと思っている。
しばしばビジョンということが語られるけれど、ビジョンとドリームは違う。ビジョンは、現実の大地に根を張ったものだ。
でも、夢は違う。まさに荒唐無稽、そんな馬鹿な、といった類いのものが多い。

それはちょうど、私たちが本物の夢を見るときのように、現実世界に積み上げられたものではなく、
長年の思いが、突然、パーンと夜空の花火のように、頭の中に広がったもの。だから、本人でもなかなか説明がつかないし、
また、本人でなければその夢について語ることはできない。ただ、不思議なことに、この夢を見る力こそが、
日本の未来を引っぱり、企業を引っぱり、ビジネス誕生の芽をはぐくむのではないかと思っている。

でも、そんな夢をどうやって実現するの? ちょっとむつかしい。ヒントを言えば、相手が夢だけに、
思考法を大逆転することが大切。たとえば、夢をてっぺんに冠した逆ピラミッッドだと思えばいい。つまり、夢が最上位に位置する頭でっかちのピラミッド。

これまでの思考方法、仕事の進め方は、いわゆるふつうのピラミッド型で、底辺から石を積み上げて、
最後にピラミッドの頂上にたどりつくというやり方だった。それをひっくり返して、広大な夢のある上方向から下に降りていくのだ。
うまくいかないとき、手法が間違っていたと思ったときは、また、無辺に広がった夢のところまでもどればいい。そして、また降りていく。

ここまで書いて、なんとなくいい言葉が浮かんだ。これを、ドリームマーケティグと名付けてはどうだろう。
たぶんに夢っぽいジャストアイディアのような気もするが、なんだか、うまく行きそうな気もしてきた。