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味わう

2013 / 05 / 03

cafe&gallery キマッシ

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cafe&gallery キマッシ

キマッシのある町。とてものどかで空気がおいしい。

「また絶対行きたくなる懐かしい古民家カフェ」

JR堅田駅から近江鉄道バスで20分くらい、「上仰木(かみおおぎ)」という停留所を降りて徒歩1分のところに、土日祝日しかあいていないという、話題のカフェ「キマッシ」がある。土日は、バスも1日朝昼夕の3本しか出ていないから、もちろん、車で行くのがベスト。でも、そんな希少性もこのカフェの良さだ。

店の目印の木の看板。その奥の家のような建物がキマッシ。店の目印の木の看板。その奥の家のような建物がキマッシ

バス停から徒歩1分、営業日には必ず出ている木の看板が目印。その奥にある、古い民家を改装してできた建物がキマッシだ。玄関先にある赤いポストがレトロで懐かしい。たしか、私のおばあちゃんの家にもこういうポストあったなぁ。店に入る前から懐かしさが漂う。

「ガラガラ…」戸を開けると、そこには、ノスタルジックなキマッシの時間が流れている。玄関から向かって右手に、手作りパンの売り場が。そして、靴を脱いで左手の戸を開けると、そこからがカフェ。来るのにけっこう大変な場所というのに、お客さんでにぎわっている。カフェには2階もあるというので、上っていくと個室席が3つ。冬だったのでコタツ席になっている。外が寒かったせいか、そのコタツを見るだけで嬉しかった。あったかいなぁ。タイミングがいいと、ギャラリーなどの展示も見ることができるそうだ。

玄関を入ると、右手でパンを売っているベーカリー。左手がカフェスペース。玄関を入ると、右手でパンを売っているベーカリー。左手がカフェスペース

そばには、オルガンや学習机、本棚など…。まるで人が住んでいるかのようなインテリアの工夫。昭和のレトロ空間からそのまま時間が止まっているような懐かしい匂いがした。やはり、2階席がオススメのよう。コタツ席の近くにある緑の電話で注文する「キマッシカレー¥850」。優しくておいしくて。なぜかおばあちゃんの顔が浮かんだ。

カフェを出て、辺りを歩いていると、出会った人が必ず大きな声で挨拶してくれる。こんな町って、最近なかなかない。忘れかけていた言葉にはならない大切なものを、この町とこの町の古民家から生まれたキマッシが思い出させてくれる。このカフェを訪れた人が、必ずとりこになる秘密は、きっとこれかもしれない。

1Fの窓側の席。1Fの窓側の席