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旅歩き

2013 / 05 / 03

びわ湖 花街道

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びわ湖 花街道

びわ湖 花街道

びわ湖 花街道

「滋賀に泊まる」といったとき、たくさんのホテル・旅館がある。でも、温泉とレイクビューをいっしょに楽しみたい、そして雰囲気のある宿が・・、という人には、雄琴温泉にある「花街道」がおすすめ。

もちろん、どの部屋からも美しいびわ湖の風景が望めるし、何よりも、広い温泉のお風呂でゆっくりできること。さらに、ここ「花街道」のコンセプトは「大正ロマン」。大正ロマンって何だったけ?という人は、ぜひ実際に泊まって、一度体験を。それは、ちょっと落ち着いて、雅(みやび)な世界。きっと気に入ってもらえるはず。

駅から迎えのクルマで数分、国道から少し山手側に入り、建物のエントランスに向かって登る坂の両側は、たくさんの緑で囲まれている。このあたりから、「なんだか今日の宿は、期待できそう・・・」という雰囲気に。

大正ロマンの香りの漂うエントランスロビー 大正ロマンの香りの漂うエントランスロビー 

お出迎えを受けてロビーに入ると、心地よい暗さの照明や、落ち着いた雰囲気のインテリアに、まるで昔にタイムスリップしたよう。「うーん、これが大正ロマンの世界?!」。

そして、ロビー右手には、しっとり落ち着いたカフェスペース。お部屋に向かう前に、さっそく、おいしいお茶をいただきたい気分に。

こうした大正ロマンの雰囲気は、エントランスロビーだけではなく、そこかしこに見受けられる。例えば、部屋番号は「212号室」ではなく、「212番地」。一階にある街道料亭「花遊膳」の個室の一部屋一部屋には、「竹とんぼ」「びー玉」「おはじき」「紙ひこうき」など、昔なつかしいおもちゃの名前がつけられている。

左|エントランスへ続く緑の坂道 / 右|落ち着いた中庭のたたずまい左|エントランスへ続く緑の坂道 / 右|落ち着いた中庭のたたずまい

もうひとつ、ここ花街道には、欠かせない大事なキーワードが。それはその名前のとおりの“花”。館内のいたるところにきれいな生け花が飾られているのだ。そして、二階には「さくらの小路」、三階は「すみれの小路、四階は「つばきの小路」という名前がついていて、全館花づくしなのだ。

宿の方にお話をうかがうと、「お客様はお花。そして、私たち従業員は、花を揺らす風」という考え方だそう。そんなおもてなしの心に満ちているせいか、素泊の宿泊客は少なく、地産地消をモットーにしたお料理、広々とした温泉の風呂はもちろん、エステ、ロビーのおしゃれなカフェなど、建物全体をゆっくり楽しんでくださるお客様がほとんどだとか。

琵琶湖の雄大な自然と、温泉を楽しみながら、ゆっくりと滋賀の観光地を回るも良いし、比叡山を背中合わせにして、京都はすぐ裏に。大正ロマンのシックな雰囲気を味わいながら、のんびりとした時間を過ごすには最高の宿、だと思う。

部屋から見える琵琶湖の眺めもすばらしい。部屋から見える琵琶湖の眺めもすばらしい。